生活習慣病
当院では、「糖尿病」「高血圧」「脂質異常症」「痛風」「メタボ」といった生活習慣に起因する病気の治療と予防のアドバイスを行っております。
健康診断で心配な結果が出たという方もお気軽にお越しください。
生活習慣病の治療は食事療法と運動療法が基本であり、これらを継続しても改善しない場合は、薬物療法を試み、経過を観察します。
糖尿病
糖尿病こんな人は要注意!
- 普段ほとんど運動をしていない
- 肥満体型である
- 血圧が高い
- 食べ過ぎ・飲み過ぎ
- ストレスが多い
- ご家族に糖尿病の方がいる
など
糖尿病とは
糖尿病は、膵臓から分泌される重要なホルモンであるインスリンが十分に働かなくなることで血液の中のブドウ糖(血糖)が増えすぎてしまう病気です。
血糖濃度が高いままで放置していると、血管が傷ついてしまい、腎不全や心臓病などの合併症を引き起こしてしまいます。
糖尿病の種類と合併症
糖尿病は、インスリンを産生する膵臓の細胞が壊れることによりインスリンが分泌されなくなってしまう「1型糖尿病」と、主に生活習慣により発症する「2型糖尿病」に大別されます。
日本人の糖尿病患者のほとんどは2型糖尿病です。
また、別の病気や治療薬の影響で血糖値が上昇してしまう糖尿病や、妊娠中に胎盤から出るホルモンの影響により起こる糖尿病もあります。
糖尿病の三大合併症として、「糖尿病網膜症」「糖尿病腎症」「糖尿病神経障害」があります。
高血圧
高血圧こんな人は要注意!
- 遺伝的要素がある
- 肥満体型である
- ストレスが多い
- 喫煙者
- 飲酒の習慣がある
- 塩分の多い食事をしている
など
高血圧とは
血圧とは、血液が動脈を流れる時に血管の内側にかかる圧力のことをいいます。
血圧の「上」とは心臓が収縮して血液を送り出したときの「収縮期血圧(最高血圧)」のことで、「下」は心臓が拡張したときの「拡張期血圧(最低血圧)」のことです。
収縮期血圧が140㎜Hg以上、拡張期血圧が90㎜Hg以上の時、高血圧と診断されます。
高血圧の合併症
高血圧が怖いのは、様々な合併症を発症する可能性があるからです。
高血圧の合併症としては、血圧の急上昇と関係が深いくも膜下出血や、血管に血栓が詰まって起こる脳梗塞、動脈の血流が一時的に途絶えてしまう心筋梗塞や狭心症などがあります。
また、網膜の血管がもろくなって眼底で大出血すると最悪の場合、失明する危険性もあります。
また、足先への血流が止まり足の壊疽(えそ)につながることもあります。
脂質異常症
脂質異常症こんな人は要注意!
- 脂っこいものが好き
- 野菜や魚より肉が好き
- 高カロリーの食事を好む
- 運動不足である
- 毎日欠かさず間食している
- デスクワーク中心の仕事をしている
など
脂質異常症とは
脂質異常症とは血液中の脂質が増えすぎて血液がドロドロの状態になり、脂質値が異常値を示す病気です。
以下のうちいずれかを満たした場合に脂質異常症と診断されます。
- 中性脂肪の上昇
- 悪玉コレステロールの上昇
- 善玉コレステロールの低下
脂質異常症の合併症
脂質異常症は、心筋梗塞や脳梗塞、狭心症や動脈硬化症といった合併症を引き起こすリスクが高くなります。
また、生活習慣やホルモンバランスの乱れによって血液中の悪玉コレステロールの数値が上昇すると、動脈硬化が進行したり、胆石ができたりすることもあります。
痛風
痛風こんな人は要注意!
- 暴飲暴食しがちである
- 運動する習慣がない
- ストレスを感じることが多い
- 血縁者に痛風患者がいる
- お酒に強い
など
痛風とは
痛風とは、尿酸が関節の中で固まって結晶となり、関節痛を起こしたり、腎臓の中で固まって腎機能障害をもたらしたりする病気です。
関節痛は、足の親指の付け根や足首、膝などに出やすく、一度発作が起きると、関節が急に腫れあがって激しい痛みに襲われます。
痛風の症状や合併症
主な合併症としては尿路結石や慢性腎臓病などがあり、心筋梗塞、脳梗塞、狭心症なども痛風患者に起きやすい合併症です。
メタボ
メタボこんな人は要注意!
- 不健康な食習慣である
- アルコールを大量に摂取する
- 喫煙者である
- 運動をほとんどしていない
- 睡眠不足である
など
メタボとは?
メタボの正式名称は「メタボリックシンドローム」です。
おへその位置の腹囲が男性85cm、女性90cm以上であり、かつ血圧、血糖、血清脂質のうち2つ以上が基準値から外れているとメタボと診断されます。
メタボの合併症
メタボはいわば「高血圧」「糖尿病」「脂質異常症」予備軍です。
これらは合併しやすいことがわかっており、それぞれの症状は軽くても、合併することでリスクが倍増し、脳卒中や心筋梗塞といった命に関わる動脈硬化性疾患の発症原因となってしまいます。